【アメリカ横断14日目】2025.11.6 アメリカ サンアントニオ 〜 フォートストックトン
気温:10〜33度
歩数:2,214歩
運転距離:310km
1ドル=152.90円
今日の予定
- フォートストックトンへ移動

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サンアントニオの朝
夜中にふと目が覚めた。
トイレに行きたい気がする。
でも行きたくない。
ベッドから起き上がるのが面倒だからでは無い。
この部屋には専用のバスルームが付いている。
扉を開ければすぐ先にトイレがある。
だが、専用であるそのバスルームにはあいつがいるのだ。
・・・Gが。
寝る直前にAzuがやつを見つけてしまった。
武器も無く戦えるわけもないのでそっと扉を閉めてしまった。
夜中なら元気に動き回っている可能性がある。
そう思うとトイレに行く気になれなかった。
なんとか眠りにつけて7時に起きる。
夜中は我慢できても朝は無理だ。
薄暗い部屋の中、恐る恐るドアノブに手を伸ばす。
ブブブッ!
うわああああ!
ドアノブにハエが留まっていたのだった。
心臓に悪すぎる。
この家はやたらハエが飛んでいる。
1匹ってわけじゃないのでこの家が問題というよりも地域的なものだろう。
乾燥地帯にはハエが多いことがある。
スペインでカミーノしている時も乾燥地帯であるメセタ台地はハエのパーティー会場だった。
たぶんこの地域もそうなのだろう。
落ち着いて再びドアノブに手をかける。
ゆっくりとドアを開けて様子を伺う。
・・・よし、大丈夫そうだ。
部屋に入って簡単に見渡してもやつの姿はない。
朝ならいきなり出てくることもないだろう。
ちょっとだけドキドキしながら無事にミッションを完了した。
この宿のチェックアウトは9時なので急いで朝食。
気を遣ってくれているのかキッチンとリビングにはホストたちは現れずに2人でゆっくりとした朝食。
大きな犬がリビングの隣で寝ているが全然起きてこない。
ぐぅぐぅと寝息を立てているのが聞こえてくる。
実家で飼ってた犬は朝に人の気配がしようものなら全力で遊んでモードになってたのに。
今日の宿はもう昨日の朝予約済みなので片付けをしたらすぐにチェックアウトすることができた。
サンアントニオでお世話になった宿
- 施設名:clean, quiet master bed,private bath big good dog
- 住所:12003 Casa Bonita Street San Antonio, TX 78233
- チェックイン時間: 17:00
- チェックアウト時間: 〜9:00
- 部屋タイプ:クイーンベッドルーム
- エアコン:無し
- 1泊:48.29ドル(7,340円)
中心部から車で20分ほどの住宅街。
ホストの住む平屋の1室を借りるスタイル。
見た目はなんだかホビットでも住んでそうな可愛い外見だった。
チェックイン時間は17時と遅く、チェックアウトは9時までとかなり厳しいが、7,000円程度と思えば納得できるレベル。
ハエが飛び回っていて、夜にはトイレにGも出たが地域性と思うしかない気もする。
大型犬が2匹いるが部屋の中には絶対に入ってこないように躾けられていたし、吠えたりもしないいい子たち。
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部屋回り
クイーンサイズのベッドがひとつ。
リネン類は清潔だし、ここ最近の宿と比べると明るい。
サイドテーブルが両脇にあった。
作業のデスクがあれば完璧だった。
水回り
この値段で部屋に専用のバスルーム付きという奇跡。
綺麗さはそこそこ。
でも夜Gがいた(;´∀`)ハエもいっぱい
お湯はしっかり、タオルもばっちり。
共有キッチンはそこまで綺麗じゃなかった。
なんというか南米とか中米を感じる。
アメリカというよりメキシコよりな感じのお家だった。
まぁでも安いのは正直助かる。
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フォートストックトンへ
今日もひたすら西へ。
310km先のフォートストックトンという街が今日の目的地。
距離的にはもう少し進んでもよかったのだが、今日は夜に大事な用事があるのでWi-Fiがしっかりありそうな大きさの街を選んだ。
サンアントニオの街は思ったよりも大きく、車もかなり走っていた。
だが、街を抜けてしばらくすると家なんて全く無い荒々しい風景になっていく。
道端にはサボテンが咲いていて、岩を削り取ってコンクリートを敷いた道が続く。
緩やかなアップダウンが続き小さな山に囲まれている感じがバルカン半島のようにも見えたし、乾燥した台地がどこまでも続いている感じがスペインのメセタ台地のようにも見えた。
あれ?ここアメリカだよな・・・

ワシントンDC近郊の道
つい先週はこんな紅葉した美しい木々の間を走っていたのだけれどな・・・
周りの風景も変わったし、店の数も大きく減った。
前はちょっと走ればいくらでも休憩できそうなガソリンスタンドやファストーフード店がすぐに見つかった。
でもいつの間にか全然お店が見当たらなくなった。
人がどんどん住まない地域に差し掛かっている。
途中にあった小さな街のガソスタで給油。
ガソリンも減らしすぎないようにもっと頻繁に入れておかないと怖くなってくるかも。
クレジットカードを機械に入れてみたけどやっぱり日本のじゃダメみたい。
併設されているコンビニに入って料金を先払い。
今までは入れたい量を伝えたら店員さんが計算して値段を教えてくれたけれど、この店では値段を端末に打ち込む必要があった。
お姉さんに手伝ってもらいながら25ドル分(3,830円)を支払った。
給油している最中にAzuがめっちゃ汚くなったフロントガラスを掃除してくれた。
虫との衝突が増えてガラスが体液まみれだったのだ。
25ドル分(3,830円)で10.553ガロン(39.9L)なのでリッター96円。
日本と比べたら安いけど、少しずつ高くなってきている。
ここから西にいけば行くほど高くなっていくのでガソリン代で死ぬ未来が見えている(;´∀`)
ひたすら乾燥地帯を走り続ける。
アメリカの荒野といえばこの風車みたいなやつ。
いったい何なのかと思って調べてみたら井戸水を汲み上げるポンプの役割なんだとか。
この先は西部劇みたいな本格的な荒野になってくるのだろうか。
しばらく全然なーんも無い道を走る。
ようやく見つけたガソスタの隅で昼食。
ツナのサンドイッチとクリームチーズのシナモンサンドイッチ。
人気の少ないさびれたスタンド。
昨日は120台のポンプがあるバッキーズで昼食を食べたというのにこのギャップがすごい。
窓を開けたままの食事は辞めて少し気を引き締めた方が良い気がする。
・・・
・・
・
食後もひたすら西へ向かって14時40分にフォートストックトンにあるウォルマートに到着。
移動距離が短めなので割と早い時間帯に来ることができた。
そこまで必要なものは多く無いのでサクッと買い物して宿にチェックインしよう。
車から出るとめちゃくちゃ暑い。
30度以上あるっぽいし、日差しが強すぎる・・・
サクッと買い物を終えたいのだが広い広いウォルマート。
食品だけで無く衣類や家電も何でも揃っている。
Switch2も売られていた。
海外版だから日本よりもかなりお高め。
今日はサンドイッチの材料を奮発した。
最近ずっとツナだったけれど、ハムとチーズを測り売りで買ってみた。
このシステムは実際に買ってみないと値段がわからんのだよな。
試しに単価の安いハムとチーズをオーダーしてみた。
サンドイッチを作りたくて、ハムとチーズが欲しいのだ。
チーズのおすすめはどれですか?
そうね、一般的にはこっちのチーズだけど、私はこのペッパー付きが好きよ。
じゃあそれを6枚ください。
厚さはどうするんだい?欲しい厚さの番号を教えてちょうだい。
おぉ、厚さも指定できるのか。
チーズは薄め(Thin)、ハムは普通(Medium)でお願いした。
おばちゃんはジップロックみたいな袋にきちんと入れられたハムとチーズを取り出して機械でカットしてくれた。
他の国だと剥き出しで置いてあるのにちゃんと保存に気を遣っているのがわかる。
なんだかアメリカの評価が最近爆上がりだ。
人は親切だし店員さんは愛想がいい。
変なストレスが少ない国な気がする。
切ってくれたチーズとハムはこれまたジップロックみたいな袋に入れてくれた。
アメリカやるやん・・・!
チーズが1.9ドル(290円)、ハムは3.3ドル(505円)とツナ缶よりは圧倒的に高かった。
2回分買ったので1回当たりだと具で400円だ。
まぁたまにはいいだろう。
水やらグラノーラやら必要なものを足してお会計。
合計19.09ドル(2,920円)。
トマトの値段が値札と違ったりもしたが、その適当な感じもまたアメリカ(;´∀`)
お買い物を終えて時計を見てびっくり。
16時。
あれ?店に着いたのが14時40分だから・・・
え?1時間20分も買い物してた・・・?
えぇ、そんなに経つ?!
た、たったあれだけの買い物に80分て・・・
ウォルマート広すぎるんだよ(;´∀`)
移動距離は大したことは無い日だったが結局いつもと変わらない時間にチェックインになってしまった。
車で10分で今日の宿に到着。
これもまたアメリカ
荒野を走った末に辿り着いた小さな街のモーテルが今日の宿。
これまでの綺麗で文化的なアメリカが終わった気がした。
チェックインよろしくー!
予約しているキングベットルームに問題があってツインでもいいかしら?
まぁしゃーない。
OK。
配管から水が漏れてお湯が使えないけどいいか?2時間くらいで直るとは思うのだが。
それは嫌だ。
でもめちゃくちゃ暑いからまぁ水シャワーを浴びられなくは無い。
今から別のモーテルを探す方が面倒だ。
仕方ないけどOKした。
くそー。
これもまたアメリカだ。
受け取ったルームキーを部屋のドアに付けられた端末にかざす。
・・・開かない。
面倒だが再びレセプションに戻ってルームキーを確認してもらう。
再び受け取ったルームキーをタッチする。
・・・いや、開かないやんw
超面倒だがもう一度レセプションに戻って確認してもらう。
新しいルームキーに交換してもらってようやく入室することができた。
こ、これもまたアメリカ(;´∀`)
おぉ、部屋はなかなか広くていい感じじゃないか。
ねぇ、シーツ毛だらけなんだけど・・・
僕が寝ようと思ったベッドは大丈夫だったけれど、Azuの方が確かに犬の毛のようなものがシーツにちょいちょい付いている。
確かにモーテルによっては追加料金を払えばペットも一緒に泊まれることがあるはず。
洗ってないってことは無いだろうけど、洗っても毛は落ちなかったのかもしれない。
僕はまぁそこまで気にならないのでベッドを交換しようとしたけれど、Azuはシーツを交換してもらうことにしたようでレセプションへ向かっていった。
なかなか帰ってこないので様子を見ようと部屋の外に出たところで隣の部屋からAzuがふらふらと出てきた。
あれ?どうしたの?
シーツ交換してって言ったら隣の部屋に交換してくれることになったのね。で、隣の部屋を確認してたの。シーツは大丈夫だったんだけど・・・ハハハ。
乾いた笑い声。
ど、どうしたの?
Gがね・・・Gの死骸が8個も転がってるの。
えっ?そんなことある?
部屋に入ってみると確かにGの死骸が転がっていた。
全部ひっくり返っているから死んでいるんだろう。
この様子をみるとバルサン的なものを炊いたと思われる。
部屋のGは全滅しているかもしれないがちょっと不気味というか気分が悪い。
でもこの部屋にこれだけいたってことは元の部屋にもそれくらいいてもおかしく無い。
死骸を片付けて新しい部屋にするか、新しいシーツをもらって元の部屋にするか(ただしGがたくさんいる可能性あり)。
ど、どっちが正解だ?!
悩んだ末、最初の部屋を新しいシーツにすることにした。
死骸が転がっていた部屋は不気味だし、バルサンを炊いたとしたらシーツはその後交換してくれているのかわからずそれはそれで怖い。
元の部屋で夜にGが出ないことを祈るばかりだ。
部屋の中にはハエが元気に飛び回っている。
あぁ旅が始まったんだな。
ハエとGの洗礼。
水浴び覚悟でシャワーを浴び始めたAzu。
出てくると、
お湯、出ました!!
それはよかった。ギリギリ修理が間に合ったんだな。
洗濯しつつシャワーを浴びてまずは夕飯。
電子レンジパスタ。
今までは美味しくできていたのに今日は麺がもにょもにょになってしまった。
麺が多すぎた?
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大切な用事
食後は唯一持ってきている襟付きのシャツを羽織って、デスクに着席。
ノートパソコンの奥にリュックを置いてその上にLEDランタンを置いてちょうど顔に光が当たるようにセット。
マイクとスピーカーの音量もチェック。
よし!準備ばっちり!
そう、mosariの就活面接である。
本当はアメリカ出発前に面接をしておきたかったのだが見事にアメリカで面接することになってしまった(;´∀`)
ちなみにAzuはニューヨークにいる間に面接を受けて、先日無事採用の連絡をもらっている。
僕もAzuに続くぞ!
そうして20時からオンライン面接が始まったのであった。
・・・
・・
・
45分の面接が終わった。
・・・俺こんなに喋れなかったっけ?
率直な感想はこれである。
なんか言いたいことがうまくまとめられなくてなんか頼りない印象を与えてしまった気がしてならない。
面接の最後に、
合否の連絡は今はできず、手続きが必要になるのでもう少しお待ちいただきたいんですけど、まぁこの雰囲気で察してください。また会えることを楽しみにしています。
と、終始穏やかな面接の中で責任者の方からそう言ってもらえているので多分受かっているんだけど、何とも自分が情けない(;´∀`)
とりあえずAzuは合格してるので移住することは確定だ。
家探し、車探し、引越しの手配など新生活の準備が大忙しだなこりゃ。
アメリカもこれまでと違い事前に予約が必要な場所が増えたり、サンフランシスコで人に会う約束ができたりと計画的に進めないといけない。
色々と忙しくなるなぁ。
面接後はブログを書いたり、明日以降の動きをAzuと相談。
気がつけば1時になっていた。
早く寝ないと(;´∀`)
■Instagramはこちら
フォローするとAzuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
明日はアメリカに来てようやく国立公園に行きます。
本当は東部の国立公園にも寄ってみたかったけど、旅の序盤はペースが掴めないのであまりゆっくりしているのも怖かった。
それに何より寒いのがね(;´∀`)
明日から西部に行くのでThe アメリカ!って感じの広大な景色に出会えるはず。
街から荒野へ。
西部の大自然よ待ってろよ!
それでは!


