【アメリカ横断21日目】2025.11.14 アメリカ ヴァジェ
気温:2〜22度
歩数:19,708歩
運転距離:グランドキャニオン周辺に連泊
1ドル=154.67円
今日の予定
- グランドキャニオンへ
- 夜は帰国後のことを考える

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グランドキャニオンへ向かう朝
7時にアラームで目を覚ます。
泊まっていた宿は暖房はあれど部屋が広く、隙間風があるので暖かくは無かった。
このヴァジェの村は標高が1,800m地点にあるのでかなり気温が低いのだよな。
Azuは寝袋をかけて寝て、僕はヒートテックを着て寝ていた。
おかげで寒くなく快適に寝ることができた。
良かった。
今日はグランドキャニオンに行く日、アメリカと言えばグランドキャニオンを思い浮かべる人も多いのでは無いだろうか。
ついに行くんだな。
とりま朝食。
はい、いつもの。
でもサラダの彩りがポイントです。
準備をしたらいざゆかん。
車へ乗り込んでグランドキャニオン国立公園のビジターセンターを目指す。
うん、いい天気だ。
ここから公園の入口までは30分ほど。
途中でTusayanの街を通過。
グランドキャニオンの中にも宿泊施設があるので、お金に余裕がある人は公園の中へ宿泊する。
もう繁忙期は終えているので最安で1泊25,000円くらいから。
そしてそこまでの予算を出せない人は公園を出てすぐのTusayanに泊まる。
最安で1泊20,000円くらいから。
ちなみに僕らが泊まっているモーテルは8,500円。
コスパヨシっ!
ホテルは電子レンジや冷蔵庫が無いこともあるので食費も考えると更に必要な金額が増えていくのだよな。
節約旅にはモーテルかエアビーですな。
そんな訳で30分ほどで公園の入口に到着。
グランドキャニオン国立公園
グランドキャニオンは全長約450km、深さ約1,700mにも及び、20億年もの地層が刻まれた地球の歴史を体感できる場所として、1979年にユネスコの世界遺産に登録されている。
とりあえずとんでもなくデカいイメージ。
公園の看板の先に料金所を発見。
車がかなり並んでいた。
ここで気になるのが入場料。
実は政府閉鎖の関係でホワイトサンズ国立公園もアーチーズ国立公園もお金がかからなかった。
が、前日の13日夜に政府閉鎖を終える署名にトランプ大統領が署名したというニュースが流れてきた。
流石に前日の夜に決まって翌朝から料金徴収は再開しないだろうと思ったのだが、
ばっちり徴収されました。
車1台につき35ドル(5,415円)。クレカ払いのみ。
僕らはこの後に行く国立公園はもうデスバレーくらいなので80ドルで1年間国立公園に無制限で入場できる通期パスは買わないことにした。
3回以上国立公園に入るなら通期パスを買った方がお得になる。
まぁ本来かかる費用なので払うのは全く問題ないのだが、たった1日の差で払う、払わないが発生するとなんとなく損した気分になるのは人間の性だろうか。
しかも僕らが並んでいたレーンだけが全く進まず20分以上待つことになった(;´∀`)
せっかくちょっと早めに出たのにレーンの差で余計な時間がかかってしまった。
少しだけテンションダウン気味の2人。
本当はビジターセンターに寄って地図をゲットするつもりだったのだが、料金所で貰えてしまったのでお目当てのトレイルコースに直接向かうことにした。
が、トレイル近くの路上駐車スペースはちょうど前の車でいっぱいになってしまった。
別の駐車場を探す。
うーん、なんだか時間だけが無駄に失われている気がするぞ(;´∀`)うまくいかない
少しだけ離れたところで駐車スペースを見つけたので歩く準備をしていざトレイルコースへ。
入口を探している間に展望台のような場所が見えた。
下を向いてAzuと2人で歩いていく。
せーのっ!
2人で顔を上げる。
・・・
・・
・
ぬおおおお、ぬおおおおおお!
なんてスケールだ。
左右が壁に挟まれているスポットだったので前方にしか見えないけど、それでも力強すぎる光景が飛び込んできた。
赤土の大地が隆起しているその光景に圧倒される。
これがグランドキャニオンか。
さっきまでの気分はどこに行ったのやら、一気に興奮する2人。
よし、早速歩こう!ってどこを歩くの?
この崖沿いを降りていくルートで、一番長いルートだと谷底まで降りて2日かけて歩くみたい。
おぉ、上から見るだけだと思っていたら下に降りて行けるのか。
もちろん2日も歩く装備は無いので行けるところまで行って引き返すことにした。
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BRIGHT ANGEL TRAIL
グランドキャニオンの標高は2,085m。
ここから谷底まで1,000m以上下ることができるのだが、僕らは最初の休憩地点である「1.5Mile Resthouse」まで行くことにした。
1.5mile(2.4km)かけて340m下るこのポイントは往復で2-4時間のコース。
他にも日帰りの場合は「3Mile Resthouse」までのコースもある。
こちらは3mile(4.8km)かけて645m下るこのポイントは往復で4-6時間コース。
健脚さんは3Mileポイント、凡人は1.5Mileポイントを目指すのが良いと思われる。
とりあえず水分を2Lと食料を大量に持っていざトレイルの開始。
1週間前にここを訪れた旅人仲間はダウンを着て寒い寒い言っていたそうだが、今日は少し涼しい程度。
歩くにはちょうどいい気候だ。
圧倒的スケールの谷を見ながらのハイキングが始まった。
景色を見たいけど、足元は不整地なので気をつけないと危険。
景色を堪能しながらゆっくりと歩いていく。
Azuもすっかり上機嫌でサクサクと下っていく。
僕は下りだと膝が死ぬので膝に負担がかからないように重心に気をつけながらマイペースで降りていく。
下を見ながら気をつけながら歩きつつ、ふと脇に視線をやるととんでもない景色が待っている。
その度に、
うおおおお!
うわあぁああ!
と、2人で歓声を上げる。
ヘイ!ガイズ!良かったら写真撮ろうか?
振り向くと隅の岩に座ってビーフジャーキーを食べてる4人組。
わざわざ食事を中断して僕らの写真を撮ってくれた。
アメリカ人は優しいなぁ。って思っていたらカナダ人だった。
ホントとんでもない景色。
いつもは山に登ることはあってもこうして崖に降りることってなかった気がする。
それも相待ってなかなかに楽しい。
アメリカでけー!地球やべー!
ただただ驚くばかりだ。
絶景を見ながら下っていくこと50分。
目的地に着いてしまったようだ。
ここにはトイレと水場があるようだが水は冬季になったからか出てこなかった。
トイレはぼっとん。
気持ち的にはまだまだ行きたい。
でもどこかで引き返さないといけない。
じゃあさ、後10分だけ下りて、そこで引き返そうよ。
Azuもまだ先に進みたいようだったので10分だけ進むことに。
少し進んだところに開けた場所があったのでそこで休憩して引き返すことにした。
両側を囲っていた崖は通り過ぎていて大絶景のパノラマが広がっていた。
この写真は先ほどのカナダ人4人組みがまたもや撮ってくれた。
彼らもここで引き返すようだ。
この自然を見てると人間ってちっちゃいね。
Azuもグランドキャニオンの大きさに感じるものがあるようだ。
ほんと人間なんて自然からしたらちっぽけな存在だ。
あんま小さなことで悩んでも仕方ないって思わせてくれる。
いいな。
こうして自然の中を歩いて自然を感じる。
あぁ、今日も生きてるなぁ。
持ってきていたおやつを食べて糖分をチャージ。
なんせ帰りは降りてきた分登らないといけない。
この崖の上まで戻るのだ。
帰りは登りだから倍近い時間がかかると思っていたのだが、Azuはすいすい登っていく。
カミーノの時は登りに苦戦していたのに強くなったなぁ。

900km歩いたカミーノにて
今思うと荷物を背負ったまま毎日よく20km以上歩き続けたなぁと思う。
ほんといい思い出だ。
そんな訳で一度も休憩することなく谷から脱出。
下りは1時間、登りは55分くらい。
なんで登りのが早いの(;´∀`)
Rim Trail
谷底に向かって歩いた次は崖の縁に沿って歩く「Rim Trail」。
崖の縁沿いにある24kmもの遊歩道。
アップダウンが無いので誰でも気楽に好きな区間を歩くことができる。
若者からお年寄り、ペット連れまで平和すぎる光景。
もちろん脇には絶景。
パグのパトリック。15歳のおばあちゃん。
絶景よりも犬に釣られてしまうmosariであった。
アメリカの人って犬への家族愛が強いのか、
この子はパトリックだよ。
ってまず最初に紹介してくれるのが興味深かった。
少し歩けばすぐに犬に出会えるので幸せすぎる道だった。
昼食は適当に見晴らしの良い場所で。
持ってきたコーヒーと紅茶を入れてほっと一息。
あー、贅沢すぎる。
昼食はいつものベーグルサンドイッチ。
なんかここ数日超絶景の中で毎日昼食を食べてる気がするな。
グランドサークル凄すぎる。
移動しながら観光できるので時間に対する満足度が高すぎる。
人気になるのも頷ける。
実際ここでは多くの日本人を見かけた。
写真じゃ伝わらないけど、ほんと広いんです。
この岩の先は奈落なのでめっちゃビビりながら撮影。
ほんと広いんですよ。
Azuは高いところ大丈夫なのですぐ端っこに行きそうになる。
めっ!
グランドキャニオンも大満足ですっ!
ビジターセンター方面に向かってゆっくりと歩いているといい感じの大木が横たわっていた。
1人座っていたけど相席させてもらった。
メキシコ出身で今はアメリカに住んでるおじさん。
どこから来たんだい?
と聞かれたので、
ソモス ハポネセス
と、スペ語で日本人だと返事をするととても驚いていた。
まぁこんな簡単なワードしか知らないんですけどね。
軽く雑談をして別れ際にAzuが、
えーっと、ケ・テンガス・ウン・ブエン・ディア!!
これはスペ語で「良い1日を!」という意味。
ずっと使ってみたかったみたいでやっと言えたと喜んでいた。
スペ語ってカタカナ発音でも伝わるのが面白い。
ビジターセンターの近くでは展望スポットが整備されていて多くの観光客が写真を撮っていた。
僕らはもう散々撮ったので軽く撮って去ろうとしたら隣にいた人と目があった。
あ、日本の方ですか?
ここにも日本の方がいたようだ。
年齢は僕らよりも上のようでお話を聞いてみるとなんとアメリカのシカゴ在住。
今日は夫婦で3泊4日の旅行で訪れてるそうだ。
ぶっちゃけアメリカに住んでみてどうですか?
率直に聞いてみた。
物価がたかぁあああい!
やっぱりそうなのねw
給料はドルでもらっているそうだがそれでも高いと感じてしまうそう。
後もう一つ聞いてみたいことがあった。
アメリカのサービスってすごい雑なイメージがありますけど、人自体はめちゃくちゃ優しく無いですか?
そうなの!サービスはアレだけど人はすっごく優しいのよ!
やっぱりか。
他にも在住の視点で見たアメリカをいくつか教えていただいた。
一度は住んでみたいけど、食がなぁ・・・w
日本食が一番美味いから仕方ないのだ。
ビジターセンターからは無料のシャトルバスを使って「BRIGHT ANGEL TRAIL」の入口付近まで戻る。
間隔は15分?置きくらいなので使い勝手よし。
入口でもらえるマップにルートが記載されているのでうまく活用するべし。
そんな訳でバスで車の近くまで戻ってきて帰ることに。
16時前なのでこんなもんだろう。
グランドキャニオンでは朝日と夕日が素晴らしいそうなのだが真っ暗の中運転するのは避けたいので普通に帰ります。
夜はできる限り出歩かない僕らなのであった。
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現実
16時半ごろに宿に戻ってきた僕ら。
シャワーを浴びて砂まみれになった衣類を洗濯したら夕食。
昨日と同じで尾西のごはん(山菜おこわ)と一昨日で賞味期限の切れた鳥のローストにサラダにトマトの缶詰スープ。
お湯はコーヒーマシンにカプセルを入れずにお湯だけ沸かして調達。
鳥とスープはオフィスにある電子レンジで温めた。
モーテルの設備だけでこんな食事が取れるのだからありがたい。
そして食後はブログを・・・とはいかない。
そろそろ帰国後の現実と本腰を入れて向き合わないといけない。
僕らは世界一周に出たことで無職、家無し、車無しの状態になっている。
大阪万博で働いていた半年間は仕事と大阪に家があったがそれも無事に手放している。
つまりまたアメリカが終わったら無職、家無し、車無しの状態に戻る。
そんな状態で帰国したらあっという間に年が明けてしまうので並行して帰国後のことも考えねばならない。
これまでも時間を見つけては調べたりしていたが実際に契約になると色々と考えなければいけない。
日付と決める順番を間違えると破綻するリスクがある。
仕事でいうと2人とも出発前に履歴書を送り、アメリカにいる間にオンライン面接を終えてAzuは合格をもらっており、僕は結果待ちという状態。
家も車も無いが仕事だけが決まった。
11月末に帰国して、Azuの着任日である2026年1月頭までに生活基盤を整えないといけない。
年末は何も動かないので実質3週間ほど。
- 家探しと契約
- 引越し業者探しと契約
- 新生活に必要な物の購入
- 移動手段の検討と予約
- 中古車探しと契約
- 入社手続き
うん、めちゃくちゃ忙しい。
なので不動産屋、引越し業者、中古車家、職場なんかとやりとりを行う。
明日の宿もまだ予約できていない。
やばいなぁ。
とにかく1個ずつ進めていく。
今のところ一番のネックは中古車。
3週間で納車される・・・のか?
帰国後に契約できても引越し日までに手に入らなかったらどうする?
そうなると全てが破綻する。
でも引越してから手にいれるでは遅すぎる。
わからないことだらけだ。
でも少しでも進めていくしか無い。
時間が足りない(;´∀`)ひぃいいい
一瞬で時間が溶けていく・・・
まだまだやらなければいけないことはあるが日が変わってしまったのでタイムアウト。
不安と焦りを抱いたままベッドへ。
アメリカの大自然と現実。
混ぜるな危険。
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
とりあえず明日はラスベガスへ移動することにしたけど、ちょっと観光の前に色々手続きしないとヤバくなってきたので予定は未定です(;´∀`)
それでは!

