皆様こんにちは。
だんだん寒くなってきましたね・・・
突然ですが冬に使うコートのお話。全く旅行と関係ありません。
mosariは冬の通勤に「100年コート」というトレンチを使っています。
今日は初めての定期メンテナンスから100年コートが戻ってきたので使い心地や定期メンテナンスについて語ってみたいと思います。
冬のコートが気になっている方や、100年コートを知っているが購入をためらっている方など参考になれば。
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100年コートとは
その名の通り「100年間」保つ耐久性を売りにしたコート・・・ではなく、手入れをしながら世代を超えて着られることを目指したコートです。
長く愛する・・・と言う言葉を100年というワードに置き換えているんですね。
造り手は三陽商会です。
聞いたことがある人も多いでしょう。かつてバーバリーの日本ライセンスを持っていた老舗アパレルメーカーですね。
1970年からバーバリーを製造・販売していましたが、2015年にその契約を終えることとなりました。
三陽商会は最大の武器を失ってしまい、マッキントッシュロンドンやポールスチュアートなどと新しいライセンスを組んで置き換えを狙いましたが、日本おけるバーバリーブランドと比べると明らかにパワー不足ですよね。。。
結果、売上不振に陥るわけですが、そこで復活をかけて本気でいいものを作ろうと注力しているのが自社の「100年コート」になります。
製造はもちろん日本の自社工場で行われています。
Japanメイドの高品質と、後述する定期メンテナンスプログラムである「100年オーナープラン」によって日本人が失ってしまった”ものを大事にする心”を思い出させてくれるプロダクツに仕上がっています。
100年オーナープラン
本プロダクツの目玉が定期メンテナンスプログラム「100年オーナープラン」です。
100年コート購入者は3シーズン毎に工場にコートを送ることで、ほつれや擦り切れなど補修が必要かどうか無料で点検してくれます。
実際に修理が必要な場合は有償によるリペアになりますが、定期的に点検してくれるというのは長く使う上で非常に心強いですよね。
ケアプログラムの流れはこんな感じ。
- 購入後にオーナープランに登録しておく
- その年の対象者に事務局からメールが届く(毎年5月ごろ予定)
- 希望者は申し込みフォームに登録
- 宅配業者がコートを自宅に受け取りに来るのでコートを梱包して渡す(配送料は無料)
- 三陽商会にて10項目点検を行い結果がメールで届く
- 補修があればその内容に同意して補修依頼を行う
- 補修後、自宅に配送してくれる(配送料は無料)
無料の項目
- 往復のコート配送料
- 10項目点検
- ボタンの緩み直し補修
10項目点検の中身はこちら。
- ボタンに緩みがないか
- 袖口が擦り切れていないか
- ボタンが欠損していないか
- 裾周りが擦り切れていないか
- バックルが破損していないか
- 裏地の破れがないか
- ベルトループが擦り切れていないか
- ステッチがほつれていないか
- 肩章などのパーツが欠損していないか
- シミ・汚れはないか
しっかりと見てくれます・・・!
有料の項目
( )内はトレンチコートの場合のメンテナンス価格例
- 袖丈詰め(3cm以内で2,750円)
- 着丈詰め(レギュラー丈で4,950円)
- ライナー着丈詰め(2,200円)
- 袖丈擦り切れ補修(3,300円)
- 裾周り擦り切れ補修(7,700円)
- 裏地交換(総裏17,600円)
- 個人ネーム刺繍(550円)
- 白化補修(?)
- 袖ベルト1本(2,200円)
- 肩章1本(1,100円)
など
素材がコットンのトレンチコートの大敵と言えば擦り切れ。
この辺も補修してもらえるようなのでお手入れしながら長く使うことができますね。安心。安心。
まぁ街の仕立て屋さんに持っていても修理してくれますが、面倒ですよね。3シーズン毎に定期的にプロに見てもらえる安心感ですよ。
3シーズン待たずとも何かしら作業が必要になったら随時対応してもらうことも可能です。(この場合の配送料はかかります)
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初回点検
mosariは2017年の秋に購入しているので本来であれば2020年が初回点検年だったのですが、コロナの影響で2020年は中止していたんですよね。
なので2021年が初回の点検となりました。
2021年5月に以下のようなケア・プログラム対象のメールが届き、点検スタートです。
このような案内と一緒に申し込みフォームのURLが記載されていたので、申込みを行いました。
上のメールはシステムによる自動配信のようですが、ここからは有人でのやりとりになります。
完了まで結構やりとりがあったので簡単に流れだけ。
- 5月12日(水):ケア・プログラムの対象メール受信&申し込み
- 5月14日(金):コートの引取日を返信して欲しい旨のメール受信
- 5月28日(金):コートの引取日を返信
- 6月1日(火):コートの引取日確定のメール受信
- 6月5日(土):コートを宅配業者へ引き渡し
- 6月8日(火):工場へコート到着のメール受信
- 7月9日(金):診断結果と補修内容のメール受信
- 7月11日(日):補修内容の了承・進行依頼を返信
- 7月12日(月):作業進行する旨のメール受信
- 8月10日(火):コートのメンテナンス完了と返送先の住所確認のメール受信
- 8月10日(火):住所変更無しの返信
- 8月11日(水):発送連絡のメール受信
って感じのやりとりがありました。
コートの引き渡しが6月5日で、戻ってきたのが8月13日だったので約2ヶ月間ほどで戻ってきたことになります。
なお、mosariは点検の結果「ボタンの緩み直し」のみだったので、他に補修内容がある場合はもう少しかかると思われます。
全体的に細かく連絡をくれるので不安になるようなことは一度もありませんでした。信頼できますね。
点検結果
上述のようにmosariの初回点検は「ボタンの緩み直し」のみでした。
こんな感じの点検シートをメールに添付してくれます。
2020年〜21年にかけての冬は在宅勤務のためほぼ出番がありませんでしたので、実質3シーズンの着用になります。
3シーズン11月〜3月にかけて平日の通勤時毎日着用していたのですが、ボタンの緩み直しだけで済んでよかったです。
超ヘビロテでこれですから、休日たまに着るって使い方の人は全く問題は生じないってことですね。
まぁこれくらいの期間ならどんなトレンチコートだってそうでしょうから、問題が出始めるのは次回以降の点検時でしょうね。
ヘビロテ続けてたら擦り切れは避けられませんな。
返送されてきたよ
SANYO!
上質な紙に包まれていました・・・丁寧な梱包・・・!
ビニールにも包まれています。丁寧な梱包・・・!
おかえりSANYO!
裏地の三陽格子柄がお洒落。
さて、気になるボタンはというと・・・!
・・・
・・
・
立ってるぅぅぅぅぅぅ!
厚みのある生地なので留めやすいようにボタンを立たせてるんです。
これぞ日本品質・・・!美しいいいぃぃ!
返送前の写真は無いんですけど、何箇所かほつれていたのでちょっと気になってたんですよね。
怪しい箇所は全部付け直ししてもらえたのでこれでまた冬から戦えます(∩´∀`)∩
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3シーズンヘビロテしてみて
冬は毎日着て通勤していました。
取り外せるライナーが付属しているので都内だったらヒートテックなどのインナーと組み合わせれば問題なく利用できています。
0度〜15度くらいの気温で利用できます。
撥水もするので雨の日でも全く問題なし。
そんな訳で毎年11月ごろ〜3月までずっと使いっぱなしですが、まぁいい感じです。
コットンを使用した生地が本当にしっかりしているのでその辺のトレンチコートとは雰囲気が違います。しっかりとした生地の厚みや重みを感じます。
ちとわかりにくいですが、ベルトを巻けばしっかりとクビレができて、そこからふわっと足元にかけて広がっていくシルエットはとても美しい。
ここで生地が”すかすか”だとかる〜くなびいてしまって安っぽくなってしまうのですが、しっかりとした生地なのでとても上品な佇まいです。
友人の嫁からは殺し屋コートって言われてます 笑
そんくらいネイビーは雰囲気があります。
気になる方は百貨店とかに入っているので見に行っていみると良いと思います。
着てみたら欲しくなっちゃうと思いますが(;´∀`)
気になる点
あえて気になる点をあげるとすると、袖が短いです 笑
後は胴回りもけっこうゆったり目でお腹が出ているような人でもある程度着れるようになっています。
そのせいでベルトをまかないでフロントをオープンにしているとちょっとダボッと感が出てしまいます。
試着される場合はフロントオープン、ベルト巻き、両方で試して見ると良いと思います。
いずれもmosariが痩せ型だからかな、標準体型の方が着たら問題ないのかもしれません。
あっ、もうひとつあった。
背部の腰回りにDカンはありません。
Dカンってなんぞや?って人は気にしなくてもいいです。Dカンにこだわる人は無いので気をつけましょう。
Dカンあったほうがかっこいいですよね。うんうん。
最後に
ということでmosari愛用の100年コートが100年オーナープランの初回メンテナンスから戻ってきました。
前シーズンは在宅だったのでほぼ出番無しでしたが、今年は出社に切り替わっているのでまた冬の通勤時のお世話になります。
かなり気に入っているので毎日お気に入りのコートが着れるってのは嬉しいですよね。
mosariの職場はスーツじゃなくて構わないので、スーツ着ている人自体レアになってしまいましたが、mosariは引き続きオールドサラリーマンスタイルで戦っていこうと思います。
やっぱりスーツに合うコートといえば、トレンチコートですよね。
1930年ごろから愛されているトレンチコートのルーツは軍用コートです。これがまた浪漫なわけですよね。
同じく100年以上前から愛されているイギリスっ子のグローブトロッターのトラベルケースとも相性バツグンです。
素敵なトラベルケースだなと思ったら↑の記事をどうぞ。
持っていると旅に出たくなる不思議なトラベルケースですよ。
100年以上変わらず製法で作り続けているグローブトロッターもリペアしながら長く使えることから”ものを大事にする心”を思い出させてくれます。
本当に気に入ったものをながーくリペアしながら使っていくのっていいですよね。
まさに相棒です。使い捨てじゃかわいそう。
気になる方は公式サイトをどうぞ。
それでは!
mosariさん、こんにちは!
ご無沙汰しております。
100年コートのメンテナンス、こんな感じなんですね!
アパレル畑の人間としては気になっていました。
トレンチは、多少のトレンドはあるものの普遍的なデザインが魅力ですから、メンテナンスをしつつ長く着る、というのは良いですよね♪
特にメンズはベーシックで変化が少ないので、着込むごとに良いエイジング感が出て、10年後には10年後の魅力がありそうです♫
私も10年前にバーバリーのライナー付きのベーシックなトレンチを購入して、今も大切に着ています。
女性の場合毎日は着ないのと、その時の気分やトレンドで登場しない年もあるので、文字通り100年持つな、と思う位です(笑)
マッキントッシュやルイ・ヴィトンのゴム引きにも手を出したのですが、これはメンテナンスが本当に大変なのでオススメできません(泣)
トレンチは本当にグローブ・トロッターと相性抜群ですね♡
スポーティーなスタイルにトレンチも素敵なので、早くグローブトロッターと共に旅が再開出来ますように!!!
NOBUさま
こんにちはー!
お返事遅くなり申し訳ございません(;´∀`)
おぉ、アパレル畑の方だったのですね!
100年コートのコンセプトに惹かれて買ってしまいました(∩´∀`)∩
バーバリーのトレンチもめっちゃ素敵ですよね!!
私もロンドンで試着したのですがそれはもう素敵でした。100年コートが無ければ買ってました(;´∀`)
なのでちょっと変化球でバーバリーのウールカシミア素材のトレンチを買ってきました。
こちらはやはり年数回の出番なので大事に使っていきたいです(∩´∀`)∩
ゴム引きはメンテナンスが大変なのですねφ(..)メモメモ
いいもの長く使うって幸せですよね〜。